2009年3月18日水曜日

総務省の「デジタル日本創生プロジェクト(ICT鳩山プラン)‐骨子‐」を読んで思うこと

3/17に総務省が「デジタル日本創生プロジェクト(ICT鳩山プラン)‐骨子‐」という文書を発表している。(発表資料)この文書は総務省が行っているICTビジョン懇談会の提言を取りまとめたもので、今後3年間に重点的に取り組む課題がまとめられている。

今回の骨子にはアレもコレも詰め込んでいろいろなテーマを記載しているようだが、あまりに幅が広すぎて、本当に全部に重点的に取り組むつもりがあるのかどうか疑わしくなってしまう。これから個々のテーマについて詳細を詰めて行くのだろうが、手広く行なったせいで中途半端になるような気がしてならない。

記載されているテーマは以下の通り。

(1)“産業”の底力の発揮-----デジタル新産業の創出
1)電波の有効活用による新産業創出
2)新産業を創出する革新的技術開発の加速化
3) オープン・イノベーションの創出

(2)“政府”の底力の発揮-----霞が関クラウドの構築等
1)革新的電子政府の構築
2)ナショナル・デジタル・アーカイブの構築

(3)“地域”の底力の発揮-----ユビキタスタウン構想の推進
1)ユビキタスタウン構想の推進
2)ICT利活用の推進による地域住民の利便性等の向上
3)ICTによる中小企業の活力発揮
4)地域からの情報発信の強化
5)電子自治体の構築

(4)先進的デジタルネットワークの構築
1)デジタル・ディバイドの解消
2)地上テレビジョン放送のデジタル化円滑実施のための施策展開

(5)クリエイティブ産業の育成強化
1)通信・放送の融合・連携型コンテンツ配信の促進
2)コンテンツ取引市場の形成
3)コンテンツの不正流通対策の強化
4)教育・教養分野におけるデジタル・コンテンツ活用の促進
5)ケーブルテレビネットワークの広域連携の促進

(6)ICT産業の国際競争力の強化-----グローバル展開の加速
1)ユビキタス・アライアンス・プロジェクトの強化
2)デジタルシルクロード構想の推進

(7)ユビキタス・グリーンICTの開発・展開
1)省エネルギー型ネットワークの開発促進
2)グリーンクラウド・データセンタの整備促進
3)オープンセンサーネットワークの活用による環境対策の推進
4)家庭におけるCO2排出量の“見える化”の推進
5)テレワークによる新たなワークスタイルの推進

(8)高度ICT人材等の育成強化
1)高度ICT人材等の育成
2)ICT分野における研修の推進

(9) ネットワークの安心・安全の実現

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