ECOM(次世代電子商取引推進協議会)主催の電子署名・タイムスタンプ普及合同フォーラム2009に行ってきた。日本のPKIを牽引する面々の話が聞けて楽しめた。当日、配布された資料はこちら。
今回のテーマは「電子署名&タイムスタンプはなぜ普及しないのか」というものだった。電子署名法が始まって6年が経ったが一向に普及する気配がない。どうなっちゃってるのよってのが今回のテーマ。講演では普及しない理由として以下のようなものが挙げられていた。
- 利用者にメリットが伝わっていない
電子署名&タイムスタンプによって得られる効果が正しく伝わっていないのではないか。コスト削減のソリューションが前面に出て、それ以外の有用性が正しく伝わっていないのでは? - 法制度の不備
現行の電子署名法は、電子文書を既存の紙文書の延長としてとらえている。これでは、限界があるのではないだろうか。 - そもそもお役所の抵抗があるらしい
お役所は既存のワークフローを変更したくない。
確かに、利用者にとってのメリットというのが解りにくいのは事実だ。それに「やらなければならない」という動機付けとしても薄いんだな。今までのやりかたでいいじゃんって言われて返す言葉がない...
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