MicrosoftはVistaの失敗から何も学んでいなかったようだ。MicrosoftがWindows 7の販売戦略を発表した。大方の予想通り6つの(そして、差のよくわからない)エディション分けとなっている。忘れてはいけない。それぞれのエディションがx86とx64の2つのアーキテクチャーに対応している。(もしかするとStarterはx86だけかもしれないが。)
* Windows 7 Starter
* Windows 7 Home Basic
* Windows 7 Home Premium
* Windows 7 Professional
* Windows 7 Enterprise
* Windows 7 Ultimate
Microsoftは、大半の顧客が求めているのは、自分の用途に合ったエディションではなく、必要な機能が全て入っていて、必要ない機能は顧客の意思で容易にオフにすることができるOSだということに気づいていないようだ。「HOME Basicだからファイル共有ができない」といった心配は顧客とっては何の利益をもたらさず、Windowsはファイル共有すらできないOSだといったイメージを植えつけるだけになるだろう。
もし、私がWindows 7をリリースするならば、以下の2つのエディションだけにする。
* Windows 7 Starter
* Windows 7 Ultimate
StarterはNetbook向け、Ultimateはその他全部に対応する。これでいいじゃないか。
悲しんでいるのは顧客だけではない。私の職場ではこのニュースは大きな落胆をもって迎えられた。私は仕事でWindows向けのソリューションを提供している。6エディション x 2アーキテクチャー = 12プラットフォームをサポートするソフトウェアの開発はとてもコストがかかる。そして旧来どおりVistaもサポートしなければならない。製品ドキュメントには、「*1 Windows 7 HOME Basicでは...」という文書があふれ、とても読めたものではなくなるだろう。
Microsoftは製品戦略を見直すべきだ。このような戦略はコンシューマーと開発者にとって何の利益にもならない。この戦略を知って喜んでいるのはAppleの販売担当者だけだろう。
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