2009年6月27日土曜日

PKI Day 2009に行って来た

6/24にJNSAのPKI Day 2009に行って来た。今年もいい話が聞けた。当日の講演資料はこちらでダウンロードできる。当日行なわれたセッションは全部で8つ。特に面白かったのは、木村泰司氏の「PKIの標準化動向とリソースPKI」、神田雅透氏の「政府機関及び金融機関のSSLサーバ暗号設定に関する調査結果について」、渡辺 清氏・浅野昌和氏の「Windows 7とWindows 2008 R2で実現するPKI」の3つ。

「PKIの標準化動向とリソースPKI」のセッションでは、2008年6月に採択されたRFC 5280の解説だった。5280は読まなきゃなぁと思ってたところだったので、ちょうどいいタイミングだった。ちなみに、IPAが日本語訳を出してくれている。ありがたや。

「政府機関及び金融機関のSSLサーバ暗号設定に関する調査結果について」のセッションでは政府機関のSSLサーバーで使われている暗号アルゴリズムを調査した結果をまとめた物だった。特に、政府期間にSSLで繋ぐときに、IE7 + Windows XPでは85%がRC4-MD5で接続してしまったりで、かなり危ない感じ。IE7 + Vistaではここらへんが改善され、55%がAES128-SHA1で接続しているそうだ。Windows 7も出る事だし、さすがにXPの時代は終わったように思える。

「Windows 7とWindows 2008 R2で実現するPKI」のセッションではWindows Server 2008 R2とWindows 7でのPKI関連の話だった。大半は、以前紹介した資料の焼き直しだったが、Globalsignの人によるHTTP登録機能のデモがありとても参考になった。MicrosoftのPKIはWindows 2000, 2003, 2008, 2008 R2と順調に進化しているように思える。Microsoftの本気具合は十分に感じる事ができた。

全体的には非常に有意義な一日となったと思う。参加者も100名を超えるくらいはいたと思うし、日本におけるPKIのカンファレンスとしては、すでに定番になっているように思える。来年も参加したいな。

0 件のコメント: