2012年1月26日木曜日

Ivy BridgeではCPUに物理乱数生成器が乗るらしい

4年間使った自宅のMacbookを買い替えようと思い立ちCPUについて調査していたら、今年に予定されているIntelの新しいCPUシリーズ(Ivy Bridge)の興味深い新機能を発見しました。

Ivy Bridgeには、AVX命令の拡張としてRdRANDと言う命令が追加されます。この命令はCPU上に搭載された物理乱数生成器を使って、高精度の乱数を高速に入手できるようにするものです。

今まで高精度な物理エントロピー源を用いた乱数を使おうとすると、HSM (Hardware Security Module) やTPMを使ったりしなければなりませんでした。こういった特殊なハードウェアを用いなくても精度の高い乱数が入手できるようになるのは革新的だと思います。

また、CPU内部で乱数を生成するため、乱数の生成に関するコストはとても少なくなります。今まではデバイスへのアクセスが必要になったりして、速度はあまり早いとは言えませんでした。

技術的に詳しい話はここに記述されています。3章までは特に難しいことは書かれていないので、興味がある人はご参照あれ。乱数の基本についても簡単に書かれているので、勉強になると思います。

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