ソニーは2011年6月10日、暗号方式としてAESを採用し、メモリ・サイズを6Kバイトに拡張した次世代FeliCa用のICを開発したと発表した。現行品は暗号方式がトリプルDES、メモリ・サイズが4Kバイトだった。2011年冬にサンプル・チップの出荷を開始し、2012年春から量産出荷する予定。
暗号の業界で良く言われる言葉に、「弱い暗号を使うならば、暗合化しない方がよい」というものがあります。これは、暗号化したことによって、セキュリティが高くなったと思い込み、逆に秘密データの管理を疎かにしてしまうことを意味しています。
で、「そろそろヤバそうな暗号アルゴリズムを使うの止めようよ」というのが、俗にいう暗号2010年問題です(2010年は過ぎちゃったけど)。今回FeliCaが採用するAESは2010年問題の言い出しっぺのNISTが推奨する共通鍵暗号アルゴリズムに含まれています。今後はFeliCa以外の暗号アプリケーションも徐々にAESに移行して行くのでしょうね。
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