2009年9月22日火曜日

Windows展開サービス(WDS)を使ってWindows Server 2008をPXE bootインストールする

前々からやりたかったWindows Server 2008のネットワークインストールをやってみた。Windows系でPXEブートインストールするには、Windows Server 2008に標準で付属する「Windows 展開サービス(以下、WDS)」を使う。セットアップは簡単なので省略。とりあえずハマった点などをメモ。
  • WDSを実行するサーバーは、ドメインのメンバーサーバーか、ドメインコントローラーになる必要がある。ドメインコントローラーになる場合は、ADDS, DNS, DHCPをセットアップする必要がある(面倒だ!!)
  • 用意するイメージは2つ。標準で用意されているのは以下の2つ。
    インストールイメージ:Windowsのインストールディスクの\sources\install.wim。Windowsのインストーラーのイメージ。
    ブートイメージ:Windowsのインストールディスクの\source\boot.wim。Windows PEのイメージ。
  • Windows PEにドライバを組み込んだり、インストールを完全に自動化する場合は、Windows Advanced Installation Kit (AIK)を使う。MSからダウンロード可能。
  • PXE bootでセットアップしたマシンは自動的にドメインのメンバになる。(余計なお世話だ!)

実際にPXE bootでインストールする手順は以下の通り。
  1. インストール対象のマシン(以下クライアント)がPXE BootのDHCPシーケンスでIPアドレスを入手。
  2. クライアントがWDSを実行するマシンから、TFTPでpxeboot.comをダウンロード
    (その後、タイミング良くF12キーを入力しないと先に進まないので注意!!)
  3. クライアントがWDSを実行するマシンから、Windows PE(下記、boot.wim)をダウンロード&起動
  4. クライアントで、WDSの動作するサーバーのユーザー名&パスワードを入力。これはCIFSでインストールイメージをマウントするため。
  5. あとは、普通のインストールと同じ。

WDSは他にも色々なオプションがあって便利と言えば便利なんだが、ADDSの環境が必須になる点やセットアップしたOSがドメインに参加してしまう点(AIKでカスタマイズすれば回避できるかも)などは不便を感じた。単なるCD-ROMの代替として考えているならば、ちょっとお勧めできないかも。

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