前々から思っていたのだが、よく言われる椅子に深く座って背筋を延ばす、いわゆる「正しい姿勢」と言うのは長時間のパソコン作業には全く適していない。長時間この姿勢をしていると、目が疲れ→画面に顔が近づく→首が疲れる→腰が疲れると言うように、頭の先からダメージが蓄積してきて長時間集中力を維持する事が難しい。
ここら辺の事情はOA家具メーカーも解っているらしく、OA家具の大手の岡村製作所では低座・後傾姿勢に対応したクルーズ&アトラスという製品を出している。低座・後傾姿勢というのは、車のシートに座っているような姿勢や歯医者で治療の際に座る椅子をイメージしてもらえればいい。足を前方に投げ出して上半身を後方に倒す。一見するとダラけているように見えるが、長時間のパソコンの作業ではこの姿勢がベストだ。
実は、私は腰痛があるので、職場では椅子を(勝手に)改造し、低座・後傾姿勢を取っている。この際に苦労したのは以下のような点だった。
- 天井の証明が目に直接入る
後傾姿勢では天井の照明からの光が直接目に入りやすい。蛍光灯を見続けると目が疲れるのと同じように疲労を蓄積する原因となる。できれば150cm程度の高さのパーティションがあるといい。私は段ボール箱を積み上げて壁を作った。 - 首のサポートが無いと辛い
ただ単に後傾姿勢をしただけでは、首に負担がかかってしまい、余計に辛くなってしまう。首が辛い場合は、後傾具合を弱く(つまり垂直に)するといい。また、背もたれの高さは一番高くすると良い。 - 机の高さ
後傾姿勢では、キーボードは太腿のすぐ上あたりにあった方がいい。通常のオフィス机では高さがかえられないので、椅子の高さで調節するのがいいだろう。 - フットレスト
後倒姿勢にはフットレストが必須となる。足だけ下になると膝の裏側の血行が悪くなってシビれてきたりする。私はちょうどいい高さの段ボールを足元に設置してその上に足を乗せている。 - 書き物には適していない
後倒姿勢は机の上で書き物をするのには全く適していない。パソコンの作業のみが快適に行なう事が出来る。この点に関しては、完全に諦めた。 - 眠くなる
リラックスしすぎて眠くなる。これはどうしようもない。
さて、肝心のPOANGの座り心地とパソコン作業との相性だが、4時間程度のPCを使った感じでは特に問題は感じられなかった。上記の職場での作業環境とは比較にならないくらい快適だ。ただし、付属のソファではお尻が暑くて汗をかいてしまうのが欠点。夏は辛いかもしれない。IKEAのPOANGはお尻が暑いのに耐えられる人ならば、コストパフォーマンスも高いのでオススメできる。
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